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「新・方法」第16号

寄稿と作品からなるEメール機関誌「新・方法」第16号をお届けします。
「新・方法」構成メンバーに関するお知らせがあります。2012年2月18日、中ザワヒデキが脱退します。同日、皆藤将(現・本誌編集)が加入します。
今号の寄稿者は、20年ほど前より「方法詩」を提唱し実践されている、まぶさび庵主の篠原資明さんです。10年ほど前の(旧・)「方法」は氏の活動に敬意を表しつつ立ち上げられました。現在の「新・方法」は(旧・)「方法」を参考として立ち上げられています。

[寄稿]

寡黙でぶっ飛んだ。。。
篠原資明(まぶさび庵主)

(旧・)「方法」が、そのグループとしての活動を閉じ、数年後に「新・方法」が再開された。そうこうするうち今度は、「新・方法」がそのメンバー交代するらしい。(旧・)「方法」と「新・方法」を通じてただ一人のコア・メンバーだった中ザワヒデキが交代するとも聞く。

(旧・)「方法」のメンバーは、方法画家、方法詩人、方法音楽家の組み合わせからなっていたので、ジャンル的にはある種のわかりやすさがあるにはあった。もちろん、ジャンル横断性が「方法」の(結果的)特質のひとつであるからには、そういったジャンル分けも、便宜的であるかもしれないのだが、「新・方法」のメンバーは、その種のジャンル分けがはっきりしない分、より方法主義的になったというのが、個人的な印象としてある。

ともあれ、今度のメンバーチェンジにより、(旧・)「方法」のメンバーが、はじめて一新されてしまうのだ。これは、どうなることか楽しみではある。

私見では方法主義者とは、寡黙でぶっ飛んだ者たちをいう。芸術家とは、ぶっ飛んだ者でなければならない。もっともぶっ飛んでいるからといって、騒々しいわけではない。一つのルールを設定し、その可能性を黙々と枚挙・蕩尽し尽くそうとする身振りにおいて、寡黙なのだ。その点で、方法主義者は、現代日本の芸術界で特筆すべき存在なのである。

[新・方法主義者のウェブ作品]

- 平間貴大

「赤い部屋(赤のハーモニー)」は、アンリ・マティスが制作した作品である

http://hrmtkhr.web.fc2.com/new-method/016_j.html

「赤い部屋(赤のハーモニー)」は、1908年にフランスの画家アンリ・マティス(1869-1954)によって制作された。

- 馬場省吾

昇順へのソート 第八番「クイックソート」

http://7x7whitebell.net/new-method/shogobaba/016_j.html

クイックソートは、1960年に開発され、一般的に最高速のソートであるとされる。

- 中ザワヒデキ

ソースと実行第八二 - 八五番

http://aloalo.co.jp/nakazawa/newmethod/b16/j.html

今回も共通のXHTML文書、相異なるスタイルシートがこれら四作に用いられている。XHTML文書は、一種あたり100個の同一のボックスを五種、すなわち500個のボックスを生成するよう記述されている。スタイルシートは、背景と五種のボックスを規定する25個の数値に、10から250までの10置きの整数を規則的に記入することで記述されている。見え方はウィンドー幅と倍率の兼ね合いや、日本語か英語かの言語仕様によって変化する。

[お知らせ]

- 新・方法の夜 VOL.4 「新・方法から中ザワヒデキが脱退し、皆藤将が加入する」 2012年2月18日(土)、pool、東京。 http://mdel.co.jp/pool/

- 「苦行」 http://7x7whitebell.net/new-method/austerities_j.html

- 新・方法の夜 VOL.3 「新・方法記念祝賀会」(第十回第二金曜日) http://7x7whitebell.net/new-method/nmn3_j.html

- 「新・方法」はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/new-method/

- 平間貴大はウェブサイトを更新しました。 http://hrmtkhr.web.fc2.com/

- 馬場省吾はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/

- 中ザワヒデキはウェブサイトを更新しました。 http://aloalo.co.jp/nakazawa/

- このEメール機関誌の配信をご希望のかたは編集者または新・方法主義者にご連絡ください。

- このEメール機関誌は転送自由ですが、著作権は放棄されていません。

- このEメール機関誌が迷惑メールに分類されてしまうことがあります。お気を付け下さい。

[編集後記]

中ザワさんの新・方法としてのweb作品が見れるのも今号が最後となりました。苦行に苦笑しつつも名残惜しさを感じています。来月からは私、皆藤が新・方法の新メンバーとなります。新たな新・方法もよろしくお願いします。 (皆藤)

発行人

平間貴大 @qwertyu1357

馬場省吾 @shogobaba

中ザワヒデキ @nakaZAWAHIDEKI

編集人

皆藤将 @kaido1900

機関誌「新・方法」第16号 日本語版

2012年2月4日発行