日時:2010年07月28日
charge-2,000円(1drink付)
会場:アサヒ・アートスクエア(東京・墨田)
出演:11(イレブン)
田口史人/ju sei/東野祥子(BABY-Q)/soundworm/鈴木學/坂本拓也(千駄ヶ谷LOOP LINE)/Mark Sadgrove/平間貴大/大城真/spincollectiftokyo(フリースタイル・フリスビー)/関根秀樹(和光大学講師)
円盤店主田口が主催する、自作楽器、特殊発想の音楽家、パフォーマーを、通常の対バンの形を崩してサーカスのように展開するショウ。様々なアーティストをひとつの公演に呼び時間割を作る、いわゆる「ブッキング」というものにももっとやれることがあるのではないか、と考えてこの企画をやっています。時間と場所を決めて、その場の状況を伝え、内容に関してはほとんどお任せしています。ただ何人かの人にリクエストをして、システムにちょっと「線を分けてね」という程度のお願いをしています。
集団の作曲でもなく、演劇のような台本もありません。しかし、ブッキングによる別な表現というのも存在し、そしてその前衛もまたある、という、これはすべての企画者に見せたいブッキングの可能性を探る試みです。
本公演の企画者。高円寺円盤店主。
録音、マスタリング・エンジニアとしても知られる庄司広光のソロ・ユニット。アナログ・テープのループを使った作品や、他者のライヴのサウンド・モジュレーションなど、様々な音テクニックと独特の発想によるサウンド・パフォーマンスを繰り広げる。近年では赤外線センサーを使った演奏が多く、そのシステムでSNOなどのユニットに参加。
ニュージーランドから現在日本に量子力学の研究に来ているはずなのだが、マシンとしか言いようのない数々の自作楽器を制作する奇才。ロボットがギターを弾くオートギターや、八本の足のようなものがふらふらとゆらぎ8個の音のアンサンブルを奏でるタコなど見てくれの剥き出し機械感と、システムの単純さがなんともいえないおかしみをも持っています。
ダンスカンパニー"BABY Q"を主催するダンサー。身体の動きの基礎を身につけた上で、本当に自由で創造的な動きを生み出せる希有な人。
未知の領域に踏み込む新たな音楽、表現に門戸を開く、東京で最も鋭いハコ、千駄ヶ谷LOOP LINEの主催者。自身も映像や色を使った謎のパフォーマンスを行います。四角い板をランダムに重ね、その上に三原色だけの光を投射した影絵など、シンプルな発想が意外な美しさを生む表現が素晴らしいと思います。
既存品の機能や、行為の既成概念にちょっとしたいたずらとしか言いようがない味を加えて淡々としているクセ者。放っておきます。
鉄板や筒を使ったフィードバック・システムや、ブラウン管や液晶画面を組み合わせた映像のフィードバックなど、音/絵の様々なエコーをプレイする。近年は録音エンジニアとしても活動し、千駄ヶ谷LOOP LINEや六本木SUPER DELAXなどで企画者としても活躍。
市井の発明家、またはちょっと行き過ぎた工場の技術者、とでもいいたい人。杉本拓のチェス台や、ドラびでおのセンサーシステムなど、様々なアーティストの発想を具体化した自作機械の製作を請け負ったり、自身の発想による機械を制作し、その制作楽器の数はもう100を越えている。主催の私も2台作っていただきました。電気音楽演奏者として伊東篤宏とともに今井和雄トリオにも参加、doubt musicからCD発売中。
日本最初のフリースタイルフリスビーのチーム。日本にそれを広めるべく、パフォーマンスやオリジナルのフリスビーの制作を行っています。映像と最新のネット環境とのリンクにも積極的な活動をしています。
高円寺円盤を中心に活動する男女デュオ。ヴォーカルの"せい"とギターの"junichiro"の二人が生む、未来的で、儚く、破壊的で、ポップな音楽は完全に新しい世代が登場したことを確信させてくれます。年内に宇波拓プロデュースによる1stCDが発売予定。
和光大学講師。火おこしのプロフェッショナルとしてNHKはじめ、様々なメディアにも登場していますが、人間がどのように道具を生み出し使って来たかの研究者でもあり、木片の様々な形のアタッチメントを加工しながら、ひもをつけて振り回し様々な音を出すうなり木や、自作のヌンチャク楽器など、原始的でとんでもない音、パフォーマンスにあっけに取られます。今回のELEVENはこの関根先生を大フィーチャーします。