[展示] 松澤宥 最終美術思考工房 世界蜂起展 22世紀に向けた新世界蜂起計画のプロジェクト


松澤宥 最終美術思考工房 世界蜂起展 22世紀に向けた新世界蜂起計画のプロジェクト

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日時:2014年03月31日(月) - 04月05日(土)
会場:文房堂ギャラリー(東京・神田)

〈赤土類パフォーマンス〉
日時:4月5日(土)午後2時22分22秒〜
入場無料


概念芸術(コンセプチュアルアート)の先駆者として知られる松澤宥に焦点を当てた展覧会です。松澤宥(1922年2月2日〜2006年)は、1964年に「オブジェを消せ」との啓示を受けてから、言葉のみを使った芸術を展開。言葉を主体とした作品制作の他、メールアートやパフォーマンスなども行ってきました。1970年から1980年までは、美学校にて松澤自身が講師となり講座「最終美術思考工房」を開催します。

プサイの部屋

本展では、最終美術思考工房の修了生が主体となって、松澤宥にフォーカスした展示を三部構成で行います。一つ目は、松澤が提唱したメールアートプロジェクト「世界蜂起計画」の展示となります。1970年代初頭に発信された松澤の「世界蜂起計画」に応じて送られてきた世界各国からのメールアート、そして「最終美術思考工房」の修了生が主体となって、本展示に合わせて発信された「新世界蜂起」に送られてきた作品の展示を行います。二つ目は、長野県諏訪市にある松澤のスタジオ「プサイの部屋」にフォーカス。松澤宥の思想の空間であるプサイの部屋に関する写真と資料の展示を行います。最後は、2013年10月に上梓された松澤宥選詩集『星またはストリップ・ショウ』とその元原稿の展示です。上記の三部構成を通して松澤宥に迫ります。


世界蜂起の起因

松澤宥が1970年代の初頭に発信した「世界蜂起計画」は毎年開催され、2000年にパリのルーブル美術館にて最終章を迎える計画のはずであったが、第3回までの開催に終わり、それらの資料はお蔵入りして消滅したかに思われていた。彼の7回忌を機に、計画されていたかのように突如「世界蜂起計画」の全貌が顕われた。これを機に、22世紀に向う新たな「世界蜂起計画」を松澤宥を研究・検証・継承していく活動をしている者達が、連携し、「世界蜂起計画」を発信するプロジェクトを開始することにした。松澤宥の計画した「世界蜂起計画」を追体験するとともに、芸術の枠を超えて、22世紀を思考する哲学者、科学者、教育者、医者、政治家など、あらゆる分野の専門家達が思考する重要な思想を集積するとともに、それらを世界に向けてメッセージするべく、美学校「思想の鍊金術師養成教場」が実行委員会となり提供していくプロジェクトになります。

世界蜂起とは?

「世界蜂起」とは1971年、72年、73年の3回にわたって行なわれた松澤宥が提唱したメールアートのプロジェクトである。テーマは『世界蜂起 一、二、三』『紀元二〇〇〇年にルーブルへ』というものであった。毎回99人、或は108人の世界各国のアーティストに呼びかけて、メール(郵便)によって作品を送ってもらうというもので、展示を前提としてはいるものの、メールアートとはそもそも送るという行為自体がアートであるのだから、別にルーブルなどはどうでもよかった。
「拝啓。貴下におかれましてはますますご消滅の事とおよろこび申します。さてこの度この末世に同時に生きることのきずなの最後の表現形式、心の共有のための最初の表現形式として、昨年末につづいて「第二回世界蜂起」を実現すべく、貴下にご参加を勧誘する次第です。これは今后249年間、人類消滅の時までに起こりつづける無数の世界蜂起の中の第二号です。」これは1972年の「第二回世界蜂起」の呼びかけ文である。今回の「松澤宥 最終美術思考工房 世界蜂起展」はその無数のなかの第4号である。あと208年もあると言うべきか、あと208年しかないと言うべきか。この展覧会に賛同してくれて、作品を出してくれる参加者を募っております。2014年3月15日までに、30センチ×30センチ以内の作品を用意してください。尚、作品は返却せず、あと208年、美学校で保存しアーカイブ化します。そして、紀元二二二二年大英博物館へ。

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新世界蜂起出品者名

秋山直子 Akiyama Naoko、Atsuko Yasuda 池田龍雄 Ikeda Tatsuo、伊丹裕 Itami Hiroshi、糸井貫二 Itoi Kanj(i Dadakan)、Ima Kuroda、岩崎が Iwasaki Ga、浦元広美 Uramoto Hiromi、ウォルフ・チェイス・ホワイト Wolf Chase White、海老原暎 Ebihara Ei、岡茂毅 Oka Shigeki、岡田真太郎 Okada Shintaro、小倉正史 Ogura Masashi、小野和則 Ono Kazunori、皆藤将 Kaido Masaru、片山貴文 Katayama Takahumi、河口龍夫 Kawaguchi Tatsuo、勝士 Katsushi、岸本万里 Kishimoto Manri、kyofe、クリストファー・オルム Kristoffer Ørum、窪寺雄二 kubodera Yuji、黒田典子 Kuroda Noriko、黒田康夫 kuroda Yasuo、小坂真夕 Kosaka Mayu、佐久間洸 Sakuma Hikaru、柴田聖子 Shibata Seiko、嶋田美子 Shimada Yoshiko、清水温度 Shimizu Ondo、新・方法(平間貴大、馬場省吾、皆藤将)New-Method(Hirama Takahiro, Baba Shogo, Kaido Masaru)、ジャコモ・スポンツィリ Giacomo Sponzilli、ジェイソン・カーザー Jason Kurzer、砂田夢草 Sunada Musou、 春原敏之 Sunohara Toshiyuki、スパイク・マクラリティ Spike McLarrity、赤土類 Sekido Rui、関根かんじ a.k.a. Hormone Sekine Sekine Kanji、関本欣哉 Sekimoto Kinya、曽根原さち Sonehara Sachi、武石路央 Takeishi Mio、竹本真紀 Takemoto Maki、辻村誠 Tsujimura Makoto、土屋幸夫 Tsuchiya Yukio、富井玲子 Tomii Reiko、高村ムカタ Takamura Mukata、田中光四郎 Tanaka Koshiro、丁民友 Tei Tamitomo、中ザワヒデキ Nakazawa Hideki、中島崇 Nakajima Takashi、中島晴矢 Nakajima Haruya、中島由夫 Nakajima Yoshio、中西レモン Nakanishi Remon、長沼宏昌 Naganuma Hiromasa、中矢いくみ Nakaya Ikumi、仁木紀花 Niki Norika、能勢伊勢雄 Nose Iseo、能勢遊神 Nose Yujin、根本寿幸 Nemoto Toshiyuki、花崎 草 Hanasaki Kaya、春山清 Haruyama Kiyoshi、半田晴子 Handa Haruko、馬場省吾 Baba Shogo、東野大地 Higashino Daichi、福田瑞枝 Hukuda Mizue、細谷修平 Hosoya Syuhei、増子静 Masuko Shizuka、米谷栄一 Maiya Eiichi、前山忠 Maeyama Tadashi、松沢春雄 Matsuzawa Haruo、松本葦立 Matsumoto Itachi、みそにこみおでん Misonikomioden、ミロイブ・トドロヴィッチ Miroijub Todorovic、三船健吉 Mihune Kenkichi、宗田光一 Muneta Koichi、村田直行 Murata Naoyuki、室井良輔 Muroi Ryosuke、森美樹 Mori Miki、ヤジマチサト士 Yajimachi Satoshi、山形忠正 Yamagata Tadamasa、山科 久 Yamashina Hisashi、山本桜子 Yamamoto Sakurako、山本茂樹 Yamamoto Shigeki、渡辺彰 Watanabe Akira


作品写真:

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展示風景:

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Links:

Qwertyu Poiu blog blog

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