小田寛一郎 《「自分を産んでくれた母親に感謝したい」という想いの込められた0.1秒の無音》
2010
この度Radio moumakuでは、小田寛一郎さんの作品をアップロードすることになりました。これは、3作品連続のアップロードの第一弾の作品になります。皆様、是非お聞きください。
今回の音源は0.1秒と非常に短い曲になっている。聞いてみればわかるように一瞬で終わってしまうし、題名の通り何も音は入っていない。
前回の小田作品は題名と曲の内容が完全に対応しているというのがすぐにわかる。例えば「24kbpsで圧縮した1mb分の無音のmp3」は、そのまま内容を表しているというように。今回の「0.1秒の無音」という所はそうだろう。やっかいなのはその前だ。"『自分を産んでくれた母親に感謝したい』という想いの込められた"とはどういう事だろう、『自分を産んでくれた母親に感謝したい』とは、そのまま受け止めれば意味はわかるが、問題は次の"という想いの込められた"に集約されそうだ。気でもおかしくなったのか?オカルト趣味でもできたのか?などと言うのは簡単だけど、どうもそういう事を言い出すと小田寛一郎の罠にまんまとはまってしまうような気もする。
以前は音と題名と双方向に行き来できたのが、今回は通行止めをくらってしまった。