「新・方法」第31号
寄稿と作品からなるEメール機関誌「新・方法」第31号をお届けします。今号の寄稿者は、Gallery Ajito Directorの岡田真太郎 a.k.a.即興スキャッ太郎さんです。
[寄稿]
新・方法「5,849円」展によせて
岡田真太郎 a.k.a.即興スキャッ太郎(Gallery Ajito Director)
新・方法「5,849円」展のオープニングは、鶯セヴーチさんの美しい声により告げられ、名古屋長者町伏見地下街古書店BiblioMania in アジトでの開店パーティーと共催で幕が開けました。
「5,849円」という価格の意味、名古屋で開催された経緯を説明します。
5,849=4,999+100+250+250+250と表します。
4,999はヤフオク!無料登録で入札可能な上限金額、100と250はそれぞれ価格が1,000円〜5,000円未満と5,000円〜1万円未満での入札単位です。つまり、4,999円での入札の他にそれを超える金額での入札が4回あったということです。一見不規則に見える落札価格は、実はオークションの設計に影響されています。「築地の魚河岸で見た見事なせりが著するきっかけの一つだった」と語る、ポール・ミルグロム著「オークション理論とデザイン」という本を思い出しました。
私は、さかいれいしう氏、方法を参照し、白紙かるたに何かを描いてもらう活動を設計し2010年より実行しています。この活動からアジトが派生し、中島晴矢個展の際、皆藤さんと平間さん(新・方法)と親交を深め今回のアジト(古書店内)前ショウウインドウを展示空間として提供、協力させていただきました。
展示終了後、写真2点と新・方法の名刺を預かり、販売を試みることになりました。
Gallery Ajitoでは、新・方法の作品についてのお問いあわせを歓迎いたします。
[新・方法主義者のウェブ作品]
- 馬場省吾
入力と出力 第六番
http://7x7whitebell.net/new-method/shogobaba/031_j.html
「入力と出力」第七番では、この文章自体を入力として、「入力と出力」第二番の入力方法および、第五番の出力方法が総合された形として、出力されている。
- 皆藤将
数字と重量
http://masarukaido.com/newmethod/b031_j.html
本作品ページには73という数字だけが書かれている。あとは、この作品が表示されているあなたのデヴァイスの横に73kgの重りを載せた体重計を並べたいので、ご自身で体重計と重り73kgを購入して並べていただきたい。参考までに、買い物は家にいながらにしてできるAmazonなどのネットショッピングが便利である。
[お知らせ]
- 「新・方法」はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/new-method/
- 平間貴大はウェブサイトを更新しました。 http://hrmtkhr.web.fc2.com/
- 馬場省吾はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/
- 皆藤将はウェブサイトを更新しました。 http://masarukaido.com/
- このEメール機関誌の配信をご希望のかたは編集者または新・方法主義者にご連絡ください。
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[編集後記]
5月23日tnwh(てにをは)主催のコンサート「THE PERFECT STRANGER vol.0」にて、馬場の作品《概念と事実のレイテンシー》(2012)が 「実験音楽とシアターのためのアンサンブル」 によって再演されました。個人それぞれの活動にも注目です。
発行人
平間貴大 @qwertyu1357
馬場省吾 @shogobaba
皆藤将 @kaido1900
機関誌「新・方法」第31号 日本語版
2013年6月4日発行