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「新・方法」第45号

寄稿と作品からなるEメール機関誌「新・方法」第45号をお届けします。今号の寄稿者は、われわれが先月大個展を開催したspace dikeを運営する写真家の畔柳寿宏さんです。

[寄稿]

「畔は畔である」 “Dike is dike.”
畔柳寿宏(space dike、写真家)

2012年9月に、墨田区八広にあるHIGHTIで、新・方法による「新・方法主義第三宣言」を見た。スクリーンに投影された宣言文の三行目に「畔は畔である」と書かれていた。その後、その場にいた全員で約5,600ページを黙読をしたが、当時の私にとっては1ページ目が第三宣言の全てであった。

2013年の初夏、台東区千束にある彼らのスタジオで公開制作を見た。
古い長屋の一階で、区立図書館で借りてきたCDを聞きながら、改修前の東京駅丸の内駅舎の夜景を写したジグソーパズルを作っていた。
彼らのコミュニケーションの取り方と身のこなしは、まるでスポーツをしているかようだった。

2015年7月最後の週末に、私はspace dikeで「新・方法 大個展 〜日曜大工〜」を開催し、多くの来場者に、いままでといまの新・方法を提示した。
彼らが出した花輪を見て、前を通った人の中の数人が新しい店ができたのかと誤解した。
終了後、「日曜大工」作品である椅子が残された。

3年前に第三宣言を見た時は、2ページ以降のことは記憶に残らなかった。
今回改めてページを捲っていたところ、英語版の236ページに「dike」を見つけた。“Dike is dike.”
私にとっての新・方法主義第三宣言は、日本語版1ページ目と英語版236ページ目の2ページになった。

※この原稿はspace dikeでの展示開催前に書きました。よって、展示に関する記述には事実と異なる部分があるかもしれません。

[新・方法主義者のウェブ作品]

- 平間貴大

これは無作品ではない

http://hrmtkhr.web.fc2.com/new-method/045_j.html

解説無し

- 馬場省吾

重層的記号行列 第三番

http://7x7whitebell.net/new-method/shogobaba/045_j.html

前作の『重層的数字行列 第三番』では、数字とその表示の大きさの時間的な変化を扱った。
今作では、論理空間を構成する四つの記号の層が時間的に変化する。

- 皆藤将

制作途中

http://masarukaido.com/newmethod/b045_j.html

完成していない制作途中の状態をそのまま作品とした。今後、本作は完成され別の形で発表されるかもしれないし、このまま制作途中の状態で放置されるかもしれない。

[お知らせ]

- 「ヨット」 http://7x7whitebell.net/new-method/sailboat_j.html

- 「新・方法 大個展 〜日曜大工〜」 http://7x7whitebell.net/new-method/weekend_j.html

- 「新・方法」はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/new-method/

- 平間貴大はウェブサイトを更新しました。 http://qwertyupoiu.archive661.com/

- 馬場省吾はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/

- 皆藤将はウェブサイトを更新しました。 http://masarukaido.com/

- このEメール機関誌の配信をご希望のかたは新・方法主義者にご連絡ください。

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[編集後記]

space dikeでの個展は盛り沢山な内容で、これまでの新・方法の活動を概観するいい機会になりました。新・方法とspace dikeのこの先の活動も是非チェックしてみてください。
http://spacedike.blogspot.jp/ (M)

発行人

平間貴大 @qwertyu1357

馬場省吾 @shogobaba

皆藤将 @kaido1900

機関誌「新・方法」第45号 日本語版

2015年8月4日発行