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「新・方法」第46号

2015年9月4日、「新・方法」は「新・方法主義Ｓｈｉｆｔ＿ＪＩＳ宣言」および「Ｎｅｗ―Ｍｅｔｈｏｄｉｃｉｓｔ　ＡＳＣＩＩ　Ｍａｎｉｆｅｓｔｏ」を発表しました。この日をもって、「新・方法」は結成5周年を迎えました。
寄稿と作品からなるＥメール機関誌「新・方法」第46号をお届けします。今号の寄稿者は、本誌第33号の寄稿者でもある、美術家、元方法主義者、元新・方法主義者の中ザワヒデキさんです。

[寄稿]

反芸術の再々々来
中ザワヒデキ（美術家、元方法主義者、元新・方法主義者）

2015年9月4日、グループ「新・方法」は日本語話者向けに「新・方法主義Ｓｈｉｆｔ＿ＪＩＳ宣言」を、英語話者向けに「Ｎｅｗ―Ｍｅｔｈｏｄｉｃｉｓｔ　ＡＳＣＩＩ　Ｍａｎｉｆｅｓｔｏ」を発表した。これらは5年前の同日に発表された「新・方法主義（第一）宣言」から数えて6番目の宣言で、同グループの活動は6年目に突入した。先行するグループ「方法」は2000年1月1日からの満5年で活動を終えたから、より長命となった。

さて「方法」による方法主義の宣言群はモダニズムの帰結としての同語反復"について"のものだったが、「新・方法」による新・方法主義の宣言群はそれ自体が同語反復"である"というべきものである。文字コード表がレディメード的に反復された今回の宣言もそうだ。詳述しないが言語が思考の道具であり、我思う故に我有り故に自己存在の証であることが、本宣言の自己言及的な同語反復性を加速する。Ｓｈｉｆｔ＿ＪＩＳは日本語を工業的に使用するため1980年代に制定された規格だが、そこにある文字パレットを画素パレットに見立てた作品群が私が1997年に制作した《文字座標型絵画》である。同語反復"である"的なこの作品群"について"の宣言が、3年後の「方法主義（第一）宣言」だったのだ。ところが後行する「新・方法」は作品のみならず宣言までもが同語反復"である"的で、つまりはダダ的、詳述しないが反芸術の再々々来である。

[新・方法主義者のウェブ作品]

[お知らせ]

- 「新・方法Ｓｈｉｆｔ＿ＪＩＳ宣言」 http://7x7whitebell.net/new-method/manifesto_sjis.html

- 「Fwd: 量子詩第１０００番」 http://7x7whitebell.net/new-method/quantum_j.html

- 木村奈緒「新・方法　大個展　〜日曜大工〜　リポート」 http://7x7whitebell.net/new-method/weekendcarpenters/

- 「新・方法」はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/new-method/

- 平間貴大はウェブサイトを更新しました。 http://qwertyupoiu.archive661.com/

- 馬場省吾はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/

- 皆藤将はウェブサイトを更新しました。 http://masarukaido.com/

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[編集後記]

10月に馬場省吾が音楽に関する研究の成果として学会発表をします。
第66回美学会全国大会『馬場省吾「刀根康尚の音楽活動についての解釈と位置付け」』
情報 http://www.waseda.jp/bun-arthistory/bigaku66/program.html#day3
ぜひご参加下さい。 （Ｍ）

http://7x7whitebell.net/new-method/bulletin/b046_j.html